2008年度 理事長所信


(社)三原青年会議所
第47代理事長 住田 誠
2008年度 (社)三原青年会議所 スローガン
挑 戦 !
三原を元気にする「まちづくり」へ


躍動するJayceeが、まちに活力を注ぐ
挑み続けるJayceeが、明るい未来を切り拓く

 我が国の景気は、2002年を底として、実質GDPが5年で50兆円増えるなど(中小企業白書2007年版より)、長い停滞をようやく抜け出し、息の長い回復を続けているといわれています。しかしながら、人口減少や団塊世代の退職による急速な労働人口の減少、産業構造の違いや都市の規模による地域間不均衡、国・地方の厳しい財政状況など、まだまだ多くの課題も抱えています。
 このような社会背景も影響しているのか、私たちの地域において、まちに元気がないという声が多方面から聞こえてきます。まちを元気にするために必要なものは、整備された交通基盤、商業施設、企業などの「モノ」ではなく、このまちを少しでも良くしてゆこうとする意欲のある「人」だと思います。その意欲は、より多くのまちの課題が見えるように問題意識を持つことや、その解決方法を考えることのように、関わろうとする意識から生まれてくるものと考えます。それらのことが発展すれば、未来に希望を持てることにもなるでしょう。私たちは、それぞれの地域において、一人でも多くの人に対して多様な課題に対応する様々な仕掛けを生み出し、意欲のある人が増えてゆく環境を目指してゆかなければなりません。
 哲学者のフランシス・べーコンは、「青年たちは、判断するよりも発明すること、評議するよりも実行すること、決まった仕事をするよりも新しい企てに適している」という言葉を残しています。今こそ、我々Jayceeは、大胆な発想で考え、勇気を持って行動し、斬新なまちづくりに挑まなければなりません。
 私たちは、挑戦します。三原を元気にする「まちづくり」へ。

ビジョン「三原の誇想 創力」の実現に向けて

 (社)三原青年会議所は、1962年の創立以来「明るい豊かなまちづくり」を基本理念に様々な活動を展開してまいりました。2005年に発表した私たちのまちづくり構想、ビジョン「三原の誇想 創力(こそう そうりょく)」では、市民、行政及び各種団体などが、それぞれの特徴や機能を活かして、協働でこのまちを作る仕組みが必要であると提唱しています。三原市においても、長期総合計画で住民協働都市構想を定め、昨年には、協働のまちづくり指針を策定し、私たちが考えていた先述の構想は、実現に近い状況となりつつあります。しかしながら、10年で3万も認証されたNPOの増加などにより(内閣府の調査より)、行政側は、協働可能な相手の把握ができにくく、企業を主とする民間側には、収益確保への不安、官民ともども、協力して地域の課題を解決する意識が低いという問題も浮かび上がってきています。そのような状況のなか、今後、(社)三原青年会議所の役割が、さらに重要になってきていると感じます。少しでも多くの市民がまちづくりの楽しさを体験できるように、我々が、リーダーシップを発揮して、さらに、協働の理念によるまちづくりを推進してゆかなければなりません。
 また、ビジョンで示している各種のまちづくり構想も、実現に向けて、精一杯、活動してゆきます。

「元気な三原」を目指した「まちづくり」と「ひとづくり」

 多島美の景観を誇る瀬戸内海、瑞々しい田園、緑輝く山々。私たちのまちは、豊かな自然に囲まれています。また、陸(山陽自動車道・山陽新幹線)、海(三原・糸崎港)、空(広島空港)の交通拠点も有し、「やっさ踊り」などの郷土芸能や歴史と文化もあります。そんな恵まれた環境のなかで、私たちは暮らしています。三原を元気にするには、すでにあるこれらの素材の良さを、もっと引き立てることが重要です。地域特有のものを経営資源としている中小企業においても、差別化に取り組む企業に増益の傾向があるようです。政府も、地域の特性に応じた規制を認めるという考え方から、特区制度により地域の活性化を促進しています。このまち特有の素材や環境を活かせるように、私たちが、率先して知恵と汗をだし、まちの一体感をも育みながら、一人ひとりの心のなかに三原を感じる大きな柱を建ててゆきたいと思います。

地域の教育力が充実した社会に向けて

 安倍内閣時に設置された「教育再生会議」の報告のなかに、社会総がかりでの教育再生のためのネットワークづくりや、地域ぐるみの教育再生に向けた拠点づくりが必要であるという提言があります。私たちの地域は、自主防災組織や子ども達の見守り活動など、多様な組織と人が、助け合って社会を構成しています。私自身、町内会やPTAなどの公に対する活動を通して、相互扶助の精神を感じます。また、その人達と、信頼関係が築かれることで、地域に対して、少しずつ愛着が芽生え、責任を感じるようにもなりました。しかしながら、家庭や学校を含むその地域の教育環境は、決して良い状態であるとはいえません。地域の子どもは、地域の宝です。地域が主体となって運営する公立学校の設立など、地域の教育環境を改善する活動を積極的に展開してゆきます。

会員の資質向上と確かな青年会議所であるために

 私たちは、まちづくりを推進する地域の青年経済人として、様々な場面でリーダーシップを発揮して周りの人や社会に良い影響を与えてゆく必要があります。そこで本年度は、会員全ての基礎的な能力の底上げを図るべく研修を実施し、社会で活躍できる有望な人材を育成してゆきたいと思います。
 また、公益法人制度の改革を機に、社団法人格を有する私たちの団体としてのあり方や活動を見つめ直し、組織の機能強化と活性化を図り、信頼される確かなまちづくり団体に向けて、さらに前進してゆきます。同時に、私たちの活動を有効に広報することにより、多くの市民の方へまちづくりに対する意識の啓発をしてゆきたいと思います。

青年会議所が発展してゆくために

 私たち(社)三原青年会議所の会員同士は、徹底的に議論し、共に汗を流して、自ら取り組むまちづくり活動を通じて、生涯の財産となるかけがえのない友情を築いています。私たち同様、まちづくり運動を推進する青年会議所は、全国のまちに存在し、青年会議所の会員とゆうだけで、たくさんの仲間と出会うことができ、お互いを信じ合うこともできます。この青年会議所には、ただの交流団体では得られない素晴らしい魅力があると確信しています。しかしながら、近年、私たちの会員数は、減少する一方です。このまちが明るく豊かに発展することを目指して活動する地域の青年が一人でも多くなることは、三原が元気になることに繋がると思います。つまり、私たちの同志を迎え入れる会員拡大は、まちづくり運動そのものなのです。このまちの明るい未来のために、本年度も、積極的に会員を拡大してゆきたいと思います。
 最後になりましたが、数多くの先輩方が46年もの永きにわたり営々と築いてこられました歴史と伝統ある(社)三原青年会議所第47代理事長として、精一杯努力して参る所存です。先輩諸兄並びに会員の皆様方の暖かいご理解とご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。