| 『地域でつくる地域の学校(コミュニティ・スクール)』の先進地 市内全小学校で取り組んでいる島根県出雲市にこれからの教育のありかたを学べ!! |
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文部科学省が推進する制度であり、法律に基づき、現在の公立学校において、保護者、地域の代表者、学校関係者によって構成される「学校運営協議会」を設置します。その「学校運営協議会」には、学校の運営方針や人事権について意見を述べることができる一定の権限が与えられています。 出雲市の経緯・・・ 出雲市では、平成17年3月の合併を期に出雲市中央教育審議会を発足させました。そこへ市長から「21世紀出雲の小・中学校の運営について」の諮問(しもん)が出されました。その後、「21世紀出雲のグランドデザイン」を策定し、第一次答申が出された後、新しい学校運営システムとして、家庭・学校・地域が一体となって運営にあたる「地域学校運営理事会」制度を導入する必要があるということになりました。翌年には「出雲市立学校における地域学校運営理事会の設置等に関する規則」が施行され、出雲市教育委員会で「地域学校運営理事会を設置する学校」として21小中学校を指定しました。それから徐々に指定校を増やしてゆき、平成19年1月22日には、市内の全49小中学校に学校運営理事会が設置されることとなりました。 地域の意識は以前から高かった! 花田委員長 コミュニティ・スクール実施以前はどのような状況でしたか? 松本校長 この地域ではそれまでも学校に対して、町内・自治会からお金を集めそれを管理する教育後援会という組織があり、その活動を通じて地域との繋がりはありました。クラブ活動にも、地域の大人がゲストティーチャーとして子どもたちの指導にあたるという形で学校に関わっていただいており、ゼロからのスタートではありませんでした。 大國先生 地方でも核家族化が進む流れのなか、このまちは他の地域に比べて、人と人との関わりは以前から強かった様に思います。 岩石会長 そんな背景から、以前から諸問題に対してそれなりに対応はできていたと思いますが、コミュニティ・スクールを実施することで、家庭・学校・地域が一つのテーブルで課題に取り組めるシステムが確立されたように思います。市から与えられた形ではありましたが、それをどう利用するかは我々次第だと思います。 トップダウンをチャンスに変えた! 花田委員長 実施が決まった時はどう思われましたか?また、実施はすんなりうけ入れることができましたか? 松本校長 当初はコミュニティ・スクールという大きい枠組みではなく「学校の応援団」として地域学校運営理事会を設置しました。今までは、教育を個別の切り口で見てセクション毎で捉えていましたが、今は幼小中一貫校や、そして大人になってからは教える側として、生まれてから亡くなるまで一生を通して地域として関わってゆくことが、コミュニティ・スクールだと考えています。 岩石会長 発端は市長・教育委員会からのトップダウンでした。今後問題が起きる前に先手を打つ手法としてコミュニティ・スクールを導入したのだと思います。そのなかで、地域の人同士が顔見知りになり、気軽に声をかけられるような関係づくりも出来てきています。 大國先生 教師の間には、この制度が理解できるまで色々な思いがあったようです。私個人の思いとしては、折角このような機会を与えられたのであればチャンスとして捉え、子どもたちに喜びをあたえることができれば、教師としても喜びになると思っています。 松本校長 地域の方が入ることで教師も成長でき、地域からも理解が増えます。まず行動することが大切と感じました。コミュニティ・スクール導入前は、地域と部分的な関わりはありましたが、導入後は広く関われるようになったのは事実です。単発的なイベントではなく、一年を通して地域の方が学校に関わることができるようになったと思います。加えて地域からの目が学校に入ることで、校長をはじめ教員が課題に対してより真剣に取り組むようになりました。 地域×学校=みんなが成長! 花田委員長 コミュニティ・スクールを導入して何か変化がありましたか? 松本校長 地域に学校を開くことで垣根が低くなり、家庭・学校・地域のネットワークが互いに広がりました。この学校のグランドは、地域の方に協力していただき芝生を植えました。それにより子どもたちが思いきり遊び、運動することができています。私はこの芝生の管理を通して、仕事を退職しても地域としてこの学校に関わってゆくつもりです。 大國先生 子ども・地域・先生がお互いに喜ぶことができる取り組みが、できつつあります。先生が実際に行動して良かったと思えるような形で継続してゆくことが理想だと思います。 岩石会長 目に見える変化はまだわずかですが、変化してもらわないと困ります。テストの点数ではなく、適応力のある人間として成長してもらいたい。そのためには、保護者が自分の子どもが卒業してからも、地域として学校に関わっていただき、子どもたちがより多くの大人と接する機会になることが大切です。また、コミュニティ・スクールを導入したことで風通しが良くなり、それぞれお互いのことがよく見えるようになりました。更に子どもを通して親にも目を向けられることで、それぞれが考え、成長してゆくことができます。しかし、プライバシーという面では難しいところはあります。 松本校長 ただ、それも見方を変えれば、家庭などで生じる様々な問題が大きくなる前に、対応したり援助したりすることができます。そして住民の間で、子どもは地域の宝として考えられるようになるのが理想です。また今後、学校運営協議会がより成熟してゆき、人事についても地域の意見を反映させることで、より良い教育環境ができてくると思います。 岩石会長 元々この国の学校の生い立ちは、地域の有力者が地域の子どものためとして始めたものでした。それを格差なく安定的に行なうために国が受け持つようになりましたが、画一的な教育の限界を感じ始めた今、「地域で子どもを育む」とゆう原点に戻りつつあるように思います。その手法としてコミュニティ・スクールを導入したことはとても良かったと思います。 大國先生 これを絶好のチャンスと考えて、できる所から実行してゆきます。そして学校に参画される大人が増えてゆくことで、子どもたちとのふれあいが大きくなるとうれしいです。
このように、出雲市では「コミュニティ・スクール」を導入することで、家庭・学校・地域が一体となって子どもたちを育む環境ができました。また、学校の先生や地域の大人が、これを「チャンス」と捉え前向きに取組まれておられます。三原市の学校にもこの制度が導入されれば、同様に家庭・学校・地域が一体となり、同じ方向を目指して子どもたちを育んでゆくことができるのではないでしょうか。三原の宝である子どもたちのために、早急に導入することが望ましいと考えます。 まずは「学校の応援団」として学校運営協議会を各学校に設置してゆけるよう、地域の皆様も一緒に取組んでゆきましょう。 〜すべては子どもたちの明るい未来のために〜 |
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『地域でつくる地域の学校(コミュニティ・スクール)』の先進地
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