新年のごあいさつ
(社)三原青年会議所理事長
伊達 護

 新年明けましておめでとうございます。2002年度の年頭にあたり、この一年が皆様方にとって最良の年でありますよう、心からお祈り申し上げます。また、旧年中は(社)三原青年会議所に対し暖かいご理解とご支援を賜わり厚く御礼申し上げます。.
 (社)三原青年会議所は本年、皆様のお陰を持ちまして40周年を迎えることが出来ました。これもひとえに皆様のご厚情の賜と深く感謝申し上げます。

大きな志を込めた夢に向けて

 21世紀を迎えて今、90年代のバブル崩壊後の低迷期を経て、私たちを取り巻く環境は決して良いとは言えません。経済的な動きを見ればデフレスパイラルの時代であり、「量的拡大・充足から質的充実へ」「産業優先社会から生活・環境優先へ」と、21世紀初頭の新しい時代に向けた価値観の転換が求められています。
また、私たちの周りに目を向ければ、護られるべき立場の子どもや高齢者の方を巻き込んだ凄惨な事件が後を絶ちません。人の価値体系や倫理規範までも崩壊するというような危機的状況を身近に感じるまでになりました。一人ひとりを見ればこうした状況を打開しようと努力しているにもかかわらず、そのパワーを何処に向けて、何をすれば良いのか解らずにいる。まさに混沌とした時代だと言えるのではないでしょうか。
 このような時代だからこそ私たち青年会議所メンバーが、「大きな志を込めた夢」をかなえるために行動してゆき、希望に満ちあふれた一歩を踏み出し、新しい歴史を創ることが使命であると考えます。

まちづくりに新風を

 三原市は昨年、五藤新市長を迎え、まちづくりにこれまでにない新風が吹くことを期待しています。ところが、まちづくりの主役である私たち市民が他人任せ、行政任せの姿勢では何も変わりません。活力あふれる地域の創造に必要なのは、「市民の声」です。その声が活かされた市民主導型のまちづくりこそ、私たちが追い求めているものであり、そこに行政・企業・NPOなどの意見を取り入れる事ができれば、少しでも協働のまちづくりへと結びつくはずです。今一度、私たち青年会議所会員一人ひとりが自らの足でまちに出て行くことから始め、そこで生まれた交流や体験を基に戦略を練り、広く市民に発信してゆきます。そうすることで「コラボレーションシティ21」で提唱した「愛」と「夢」そして「絆」この善循環をベースにした「協働」のまちにつながると確信します。

「地域が創る学校共育環境」を目指して

 また、これからの時代を担う子ども達に目を向けてみると、本年4月には「ゆとりと充実」を新しい教育方針とした「学校完全週5日制」などを盛り込んだ、新学習指導要領が導入され、教育環境を構成する私たち大人一人ひとりが、学校教育を支えているという認識のもと、「地域が創る学校共育環境」の創造が必要となってきていると思います。
 本年度は、地域の大人たちがお互いの立場を理解し、問題点を共有し、共に解決してゆくことで地域教育力向上の担い手(地域の先生)となり、地域の特性やニーズに合った多様な共育(教え方、学び方)の機会をもって参ります。そうした運動を行うことで家庭(P)・学校(T)・地域(C)がそれぞれの立場で相互扶助のパートナーシップを認識し、学校共育の実現を目指す「PTCA運動」を推進してゆけるものと確信いたします。
 本年も「明るい豊かなまちづくり」を基本理念に、(社)三原青年会議所会員一丸となって若者らしく英知と勇気と情熱を持って、まちづくりに取り組んで参ります。皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げますとともに、本紙「やっさもっさ」のなお一層のご愛読をお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

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