第2回
「住民による合併を考える会」
リポート

去る1月22日(火)、三原市中央公民館にて、「第2回住民による合併を考える会」が開催されました。今回は五藤康之三原市長をお招きし、勝村座長との対談形式で、行われました。対談の中では、五藤市長による冗談に、笑いも飛び出すなど、我々のニューリーダーの意外な一面も見えた楽しい対談となりました。また、後半の「各分科会によるアピールタイム」では分科会のリーダーや参加者による質問や意見も活発に出るなど、有意義な会となりました。

広域合併にむけての進捗状況は?

 今年1月1日付で三原市役所の企画室に「合併推進係」が設置され、5日には5000部の「住民アンケート」が三原市内に配られたことなど、五藤市長より「広域合併」に関する現在の進捗状況が報告されました。
 この「合併推進係」は、三原市としては初の広域合併の専門部署で、現在は1名の職員を配置、今後は早期に数名の専門員を配置したいとの考えを示されました。
 また、全国各地の広域合併では、もはや常識となりつつある「住民アンケート」が行われ、現在集計・分析作業に入っていることや、アンケート内容の活かし方についてもお話しされ、平成17年春の時限立法期限に向けて三原市も、いよいよ広域合併への動きが加速してくるでしょう。

求められる三原市のリーダーシップ

 また、「任意の合併協議会」設立に向けて、合併推進係を中心に、本年6月設置を目指して準備を進めているとのことでした。「新市の名称」をはじめとして、「住民負担・行財政サービス」や「住民福祉・環境の向上」など新市の運営に影響のある全てを対象として、現在具体的な骨格について検討が始まっており、広域合併推進へ本腰が入っている状況が伺えました。今後、ますます三原市のリーダーシップが問われそうです。

気になる任意の合併協議会メンバー!

 五藤市長は、任意の合併協議会の中に住民の代表者数名をメンバーとして参加させたい意向があるとのお話でしたが、現段階では断言はできないので、1市3町による慎重に協議の上で決定してゆきたいとのことでした。
 現在考えられるメンバーとしては、1市3町の首長及び関連の職員、議員代表者、学識経験者などが挙げられますが、住民の声を反映した合併を進めるため、さらに協議内容を住民に透明化するためにも、1人でも多くの一般住民が任意の合併協議会に参画できる状況づくりを進めなければ五藤市長の言う「行政と住民とが協働で行うまちづくり」とは全く無縁になるように思います。

期待します!タウンミーティング

 住民の声を反映できる広域合併への積極的な取り組みの一つとして、3月末より各中学校区を括りとした「タウンミーティング」を開催したいとのことでした。この地域に則した合併を推.進するためにも、住民と行政の意見交換会は欠かせないと思います。そこに、多くの住民の皆さんが参加し、活発な意見交換をすることは、広域合併そして「まちづくり」の第1歩だと言えるのではないでしょうか。

住民・行政協働型の会議システムを

 地方自治の自立が求められ、地方の時代が叫ばれ始めてから、随分と時が経過したように思えます。大切なことは、「いかに住民の声が行政に届き、それがダイレクトに反映してゆけるか?」ということではないでしょうか。そういったシステムづくりを、いち早く取り入れてゆくことは「広域合併」においても重要だと考えます。そのためにも、まちのあちこちの話題に上る幾多の声を拾い集め、住民がそれらを協議できる市民会議が必要です。そして、そこで出された意見を行政がどのように反映させてゆくのか?みはらもまだまだ多くの課題を残していると感じます。
 (社)三原青年会議所は、市民会議について、そしてその声を行政に反映させるシステムづくりについて、今後調査・研究を重ねてゆきたいと考えています。

 「住民による合併を考える会」
では参加者大募集!

「住民による合併を考える会」は、1市3町(三原市、久井町、本郷町、瀬戸田町)の広域合併を切り口に、様々なまちづくりについて考えている市民会議です。現在、参加費は1会議ごとに100円とし、年齢や性別など、入会資格は特にありません。さまざまな視点で私たちの地域(まち)について一緒に考えてみませんか?

 住民による合併を考える会の中に、「分科会」による活動がスタートしました。16日に開催された合同分科会で、各分科会のテーマが決定し、住民の視点からの「合併」そして「まちづくり」について、現在、福祉・環境、まちづくりシステム、財政、教育の4つのテーマ(分科会)で、「まちづくり」に関する様々な議論がされています。もちろん、この他に新しい分科会(情報公開など)を作って参加されても結構です。

分科会 まちづくりシステムチーム

「安心して暮らせる活力あるまち」をつくるには、住民と行政が協働で課題に取り組む「しくみ」が必要です。まちづくりのシステムづくりにあなたの意見を生かしませんか。入会歓迎します。

分科会 財政問題チーム

合併は『いきいき家計簿…一円玉大きく書いてみんな笑顔…』を目指し、現在5名のメンバーが週1回集まって、1市3町の財政がどんな状況であるかを分析し、提言しょうとしています。

分科会 福祉・環境チーム

“寝たきりゼロをめざして、住民参加の福祉・環境社会”をテーマに現在7名のメンバーで活動中です。近々、実践すべき活動項目をまとめ、必要なことは行政側にも提言したいと思っています。

分科会 教育チーム

「私たちのまちに生まれ育ってゆく子供たちに対し、自信と責任の持てる教育を」をテーマにさまざまな立場から考え、行動してゆきたいと思っています。


ホームへ