どうする?どうなる?『ゆとりの教育』

で、こどもたちは?

いよいよスタート
「学校完全週5日制」

 本年4月から、新学習指導要領の導入により、「ゆとりの教育」が施行され、いよいよ「学校完全週5日制」「総合的な学習の時間」がスタートします。
 「ゆとりの教育」では、年間の授業時間を今より70時間減らし、980時間を標準と定めています。しかし、いくら70時間減少したとしても、週5日で授業をこなすのは大変で、実際に市内の小学校にお伺いしてみると、授業時間確保のために学校行事のやりくりをどうするか、どうやって時間を作るかという問題で大変のようです。(例えば卒業式の日にも授業をしなければならないかもしれないのです!)これはまさに「ゆとり」どころではないように感じました。
 また、土・日が完全に休みになることにより、子どもたちが家庭・地域で過ごす時間が必然的に増えてまいります。しかし、人との繋がりが希薄な現代社会では、その受け皿は十分といえるでしょうか?あなた自身、地域との関わりが十分といえますか?

せまられる地域の教育力!

 学校・家庭・地域との三者の連携(三位一体)の必要性は、これまでいろいろなところで何度も議論されてきました。しかし現状はどうでしょうか。連携の必要性が言われている割には、机上の議論だけで実際にはあまり成果が上がっていないように感じます。また、実際に連携をどうやって、何をすればいいのか、わかりにくいとの声も聞きます。まず、我々大人同士が連携をとる事が大切ではないでしょうか。その上で、子どもたちにもっと関心をもつこと、子どもたちを受け入れる体制を整えることが必要なのではないでしょうか。実質的に私たち大人の(教師、保護者、地域の人たち)協力体制づくりが急務であることはまちがいありません。
 今、学校だけではなく、家庭や地域の大人も変化を迫られているのです。

私たちは考えます!

 本年度、人づくり支援委員会では、地域共育力の向上を目的に、地域住民が*「地域の先生」となり、学校並びに保護者の方々とパートナーシップをもって、三位一体で子どもたちに「地域を愛する心」「創造するよろこび」「将来への夢」を主体的に楽しみながら学んでゆき、健全な青少年育成に繋がる*「PTCA運動」推進事業を考えています。

PTCA事業を実践するにあたり、以下のことを主体的に考えています。
@子どもたちが主体的に参加できる事業。
A子どもたちに地域を愛する心を学んでもらう。
B体験を通して豊かな感性を備えた独創性のある子どもたちを育成する。
C学校・家庭・地域それぞれが相互扶助のパートナーシップを形成するために、事業企画準備段階で*ワークショップの手法を取り入れる。
D地域の先生を活用する。
E学校施設を利用する。

*PTCA運動とは
 「PTCA」P=親(家庭)とT=先生(学校)そしてC=地域社会(コミュニティ)に住むすべての人によるA=組織(アソシエーション)をつくり、一体となり地域に開かれた学校の運営を目指し、それにより地域教育力も向上させようとする運動です。

*ワークショップとは
 1つのテーマに対して、同じ体験を通して楽しみながら相互理解・合意形成を見つけ出してゆく話し合いの手法です。ワークショップを通して、PTCA運動への参加意識、知識を増進することができます。

*地域の先生とは
 地域が子どもを育ててゆくという視点にたち、地域に住む大人が「地域に先に生まれた者」として、「地域の先生」となり、地域の子どもたちに「人としての心」「生きる力」を子どもたちに伝えてゆく人です。

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