オンリーワンの“まち”を目指して
三原JC7月例会

 (社)三原青年会議所地域主権実践委員会(平野裕輔委員長)は、去る7 月19日(金)三原商工会議所にて(社)篠山青年会議所理事長藤本清仁君を講師に迎えて、7 月例会を開催しました。当日は、「住民による合併を考える会」、三原市役所のまちづくり研修グループ「みはら応援団」の方々にもご参加いただき、1999年に広域合併した兵庫県篠山市の「合併の舞台裏」「合併後のまちづくりへの取り組み」などを講演いただきました。

―大阪から車でわずか1 時間あまりに位置する、周囲を山々に囲まれた丹波篠山。1999年に篠山町・西紀町・丹南町・今田町による新設合併を行い、兵庫県では神戸市に次ぐ広範な行政区域の「篠山市」が誕生しました。―

 合併の中心的役割を担った当時の篠山町長は、住民の声を行政に反映する1つの手法として「100人委員会」を公約に掲げ、当選後に設立されました。この会は、「住みよい地域づくりは住民自ら進めてゆくこと」を基本として、福祉・教育・環境・行政システムなどの分科会ごとに調査・研究を行い行政へ提言しています。行政側も、多くの市民の声を率先して聴き反映させてゆく、住民参加による協働型のまちづくり体制を実践しています。

合併を経験し、合併後のまちづくりを実践している篠山市ですが問題点が多いということが印象的でした。みはらでは「住民による合併を考える会」をはじめとする市民会議が、合併前から活動をスタートしています。合併後も住民がまちづくりに参加できる場を継続し、先進地事例の問題点を整理し、今後に活かしてゆく必要があります。
三原市には、約200の自治会があります。そういった自治会が地域意識を醸成させ、同時に市民意識を持ち続けることで、ナンバーワンではなく、オンリーワンの誇れる“まち”にしてゆかなければなりません。(社)三原青年会議所では、「協働型のまちづくり」が実践されるよう今後も活動してまいります。