合併、なぜこだわる新設、編入!

 (社)三原青年会議所がこれまで1市3町の合併を推進してきた背景には、@住民の利便性の向上、Aサービスの高度化、多様化、B重点的な投資による基盤整備の推進、C広域的観点に立ったまちづくりと施策展開、D行財政の効率化、E地域のイメージアップと総合的な活力の強化が図れるという表面的な面と、合併論議によってそのまちの住民が、自らのまちのことを自らのことと捉えてゆくという、内面的な面の利点があると考えたからです。現在何ら進展のない任意の合併協議会での議論に対して何が問題になっているのかをわかりやすく、やっ君もっ君に聞いてみましょう。

「やっ君&もっ君のよもやま談義」
新設合併、編入合併ってなに?

やっ君:今、任意協議会で問題になっている新設合併、編入合併ってどうちがうの?
もっ君:編入合併とはね、三原の場合だと三原市の名称と市役所は今のままで、合併される議員さんや町長さんは辞めなければならないんだよ。そして条例なども三原市の条例に合わせることになるんだよ。新設合併だと一旦白紙にして新たに決めることになるんだ。
やっ君:それだと三原市以外の議員や町長さんは、失職することになるんだね。それを対等合併というの?
もっ君:新設合併でも市役所は、今の場所だし、条例もそう大差ないけれど、町の議員さんだけが辞めないといけないとか、町民の感情を考えると対等とは言えないんじゃないかな。
やっ君:三原青年会議所が主張していたのは、どちらになるんだい?
もっ君:僕たちは、新設合併だろうが、編入合併だろうが、期限内の合併を求めているんだよ。ただ、小早川市構想で示した対等な立場で合併をするのであれば新設合併の方がふさわしいのじゃないかな。
やっ君:新設合併にしたら、すぐに選挙をしないといけないのかい?
もっ君:市長については合併後50日以内に設置選挙を行わないといけないんだけど、議員については2年間在任期間が延長されるんだよ。だから当面、市長選挙だけでいいわけだ。
やっ君:なぜ、合併をそんなに急ぐの?
もっ君:平成17年3月31日までに合併すれば、大雑把に言うと合併した自治体は、国からもらっていたお金(普通交付税)を10年間今までどおり合算してもらうことができるわけだ。だから、そのお金で自主財源を作る事業や、都市整備事業に使えるということだ。三原市やその周辺の町は、急いで自主財源をどのように確保してゆくか、いかに無駄な支出を無くしていくかが課題になるんだ。
やっ君:17年というと、まだずいぶん時間がありそうに感じられるんだけど?
もっ君:実際のところ、これから法定協議会を立ち上げて、市や町の税金や条例、規則のすり合わせが必要になってくるんだ。今は、まだその手続きの最初の方なんだよ。つまり入り口で止まっている状態なんだ。将来のまちの在り方やビジョンも明らかにしなければならないから、時間的な余裕があるわけではないんだよ。.
やっ君:そうか、根幹部分はしっかり議論して、三原市は、合併する町に十分配慮する懐の広さが必要だね。

今の現状を引きずれば、法定協議会(事務手続き期間1年半)の設立が危ぶまれ、合併特例法期限の2005年3月にも影響がでてくるのではないでしょうか。
 合併を実現しなければ本郷町・瀬戸田町・久井町・三原市単独では、これからの自治体存続さえ危ぶまれることは必至です。そうなれば一番の被害者は住民であるといえるでしょう。1市3町の行政・議会も住民の声を拾い(対話集会・アンケートの実施など)広域一体となって合併を進めてゆかなければならないのではないでしょうか。