社団法人 三原青年会議所新聞(対外広報誌)

No.224(発行回数)1996.4.20
発行/(社)三原青年会議所
編集/広報委員会
三原市皆実町1331-1(三原商工会議所内)
TEL(0848)63-3515 FAX(0848)62-1141


垣根を越えて!

〜普段着の優しさをめざして〜


講師

社会福祉法人

広島県社会福祉協議会

地域福祉課長


社会福祉士 岡崎仁史(おかざき ひとし)氏



講師プロフィール  1948年香川県生まれ。
 一般企業に就職の後、1973年より社会福祉法人広島県社会福祉協議会勤務、現在に至る。
 主として、地域援助技術、地域福祉の分野を歩む。日本地域福祉会理事。日本社会福祉士会前理事。1994年7月より1年間、ドイツミュンヘンのゾチアル・スタチオンにおける実習を中心に、在宅サービスの実際、公的介護保険の実際、社会福祉計画について調査研究を行う。

「どうなる!? 総合福祉健康センター」

 昨年1月17日、記憶に新しいところですが、阪神・淡路地区のみならず、日本全土が大きく揺らぎました。この一件で私たちは行政に求めることのできる限界を知り、そして何よりもまして、救急活動における隣人同士の助け合いの有効性や、避難所における励まし合い・支え合いの重要性を目の当たりにしました。このことによって、私たちは、コミュニティの中で生きる一個人として、人と人とが支え合う社会の必要性を知り、また個人レベルで果たさなければならない最低限のことを思い知らされたような気がします。
 我々を含め日本中の青年会議所会員もまた、「まちづくり」に対する取り組みを根本から考えさせられるきっかけとなったと思います。利便性や快適性ばかりを追求するまちづくりから、通常でも非常事態でも対応できるまちづくりを、改めて考えてゆく必要性を感じたのではないでしょうか。
 今三原は、「三原保健福祉学園都市構想」をもとに「保健、医療、福祉を基調とする新しいまちづくり」に向かって着々と基盤整備がなされようとしています。先頃より整備検討委員会が発足され協議されている駅前の「総合福祉健康センター」もその中核施設として位置づけられています。しかし、それらを利用する私たち市民に「福祉の心」は育っているのでしょうか。「福祉」とは、まちに住むひとりひとりがいきいきと輝き、希望に満ち溢れた幸せな環境を創ること。困った人や特定の人たちだけのものではなく、みんなのものだと思います。構想や整備も必要だとは思いますがその根底には、何よりもぬくもりのある「普段着の優しさ」が大切なのではないでしょうか。

 去る3月19日(火)、(社)三原青年会議所ひとに優しいまちづくり委員会(鶴田幸彦委員長)は、岡崎仁史氏を講師に迎え、阪神・淡路大震災の教訓によってコミュニティという観点から改めてその重要性を認識することとなった「『人と人とが支え合える社会』、『人が人に優しくできる社会』の実現をめざして」をテーマに3月例会を行いました。

ここが違う!

 岡崎氏は、ドイツにおける社会福祉に関する調査研究を通じて、日本との福祉活動の大きな違いについて、「ドイツの福祉団体・ボランティア団体は、財団と寄付によって運営されています。その資金的なバックアップと助け合いの心の根付いた国民性によって、状況に応じて必要なことは一般市民で組織された民間団体がまず主導権をとって行動します。日本と同様にドイツでも『普通の生活の中で人生を終えたい―在宅化―』ということが叫ばれています。そのために必要な介護サービスやケアマネジメントが、ドイツではまず市民自らの手により行われます。そしてそれを行政が追いかけるというか、追いかけざるを得なくなるというのが現在の状況です。ところが日本の状況はドイツとはまったく逆ですね。」と話されました。
 私たちが生涯幸せに暮らして行けるようにするのが福祉ですから、ドイツから学ぶべきことがあるように思います。真の福祉社会とは手を差し延べられ、何かをやってもらうのを待つのではなく、互いに手を差し延べあい、暮らしやすいまちづくりのため、市民皆が自ら主導権をもって必要な行動を起こし、行政がそれをフォローアップするという社会ではないでしょうか?

真野地区に学べ!

 阪神・淡路大震災の非常時でも、地域ぐるみで適確な対応ができた好例として「神戸市真野地区は住民組織の福祉活動の実践例として、福祉の教科書にも出てくるところですが、震災により行政機能がストップしたときにも地域住民同士の助け合い機能が充分発揮されました。これは、何よりも住民参加型の福祉の有効性を現す良い例でしょう。」と述べられました。
 真野地区では、地域住民に必要とされている福祉ニーズは何であるかという事を現実の生活の場の中で、住民が主体となって考え、それに基づいた福祉活動が行われてきました。その結果、非常時にも住民同士が助け合えるまちづくりに成功したのです。

垣根を越えて!

「福祉」といえば一部の人の事、困った人たちだけのものという意識が未だに根強いと思います。それは、「福祉」=「受益」と考えているからではないでしょうか。「福祉」とは皆のもの、まちに住むひとりひとりが、生き生きと輝き、希望に満ち溢れた幸せな環境を創る事です。『福祉とは、一部の人を助けるためのもの』という意識を変え、市民ひとりひとりが垣根を越えて手を差し延べ合い、まちづくりの根本的な理念として「福祉」を捉え直す必要があるのではないでしょうか。あらゆる垣根を越えれば地域は変わると私たちは信じます。
 (社)三原青年会議所は、このような意識とそれに基づく活動の大切さをこれからも様々な活動を通して呼び掛けて行きたいと思います。
(次頁へ続く)

 日本の桜の花も満開を過ぎたが、ネパールの桜は秋に咲くそうだ。先日ネパールに行く機会を得た。国際協力が名目の旅行ではあるが、神がすむというヒマーラヤの国を見たいという気持ちからの参加であった。◆思った以上に貧しい。空気の薄い高地で一日中重労働して大黒柱が得る日当が1ドルだという。私たち日本人は、空港でバスまで荷物を運んでくれる子どもに、いとも簡単に1ドルのチップをやる。後に、現地でボランティアをしている日本人の神父さんに聞いた話であるが、一度その味を覚えた子どもは、勤労意欲をなくし、ネパール人としての自立ができなくなってしまうそうである。我々が善意だと思ってする行為が実は罪悪であったりするのだという。◆この話は、「福祉」を考える上においても自ずと示唆を与えてくれる。ともに手を取り合って生きるということは、「違い」を認めることから始まる。自分自身を尊重するのと同じように相手を尊重する心が大切なのだと、ネパールの桜が教えてくれた。

本紙『やっさもっさ』は、1月から11月まで毎月1回3万2千部発行し、新聞折り込みを中心に配布しております。何卒ご愛読ください。

(前頁からの続き)

どうなる!? 総合福祉健康センター

 岡崎氏は、『現在計画されている「総合福祉健康センター」への幅広い市民参加をどう成し遂げるのかという事が重要な問題であり、現在の整備検討委員会のメンバー構成は、このような視点で考えた場合疑問を持たざるを得ない。』と指摘されました。
 近畿弁護士連合会人権擁護委員会の行ったアンケートによると、近畿地方の自治体の71%が「老人保健福祉計画」の立案を民間のコンサルタント会社に委託しているとのことでした。これでは市民の生きた声が届かないのではないではょうか。
 現在、三原市では、「三原保健福祉学園都市構想」をもとに「保健、医療、福祉を基調とする新しいまちづくり」に向かって、着々と基盤整備が推められようとしています。「総合福祉健康センター」は今後の三原市の新しいまちづくりを考える上で重要な中核施設として位置付けられるのです。
 したがって、このセンターは、「三原の福祉」について考えてゆくことを前提に整備される必要があると思います。最も大切なのは、政治・経済の流れをくんだ、完成してからの活用方法です。ハード面の整備だけでは、なかなか先が見えてきません。
 今後私たち(社)三原青年会議所は、一人でも多くの市民の方々との意見交換を重ね「総合福祉健康センター」が、市民みんなの施設となるよう考えて行きたいと思います。
皆様からの“声”をお待ちしております。

読者からの声  昨年9月の新聞紙上で、駅前の一等地に「総合福祉健康センター」なるものが出来ると知りました。今年2月にはニチイが閉鎖するとのことでしたが、まだニチイは営業を続け、この話も消えたのかなと思っていましたところ、先月の「やっさもっさ」で着々(?)と準備が進んでいることを知りました。
 「どういうものが出来るの?」私には全くわかりません。ニチイの買収には私達が血の出る思いで負担している税金の多くが使われるのでしょうが、私達主婦には一体どんなメリットがあるのでしょうか。少なくとも、平々凡々と日々を過ごす私には何の情報も入ってくることはなく、できあがってしまって「はい、どうぞ」と言われても、どうしてよいのかわからないというのが正直なところです。私にとっての福祉センターは特定の人のためだけのものではなく、市民みんなが利用でき、交流できるような施設であるべきだと思います。JCの皆さんには、私たちの声にも是非耳を傾けていただけますよう期待してやみません。
         (宮浦・主婦)


 先月の17日、外国の方たちと一緒にゲーム形式で三原の名所めぐりをしたジョイフルバスツアーがあったことをご存じですか?(社)三原青年会議所もスタッフとして企画運営にたずさわりましたが、この事業が画期的だったのは、行政と市民団体が一緒になって、まちに住んでいる外国の人たちと一つのイベントを作り上げてゆく醍醐味があったからです。  さて、今月はこのツアーを陰ながら支えてこられたボランティア団体「人参の会」代表の仁ノ内一義さんに、国際交流をとおしたひとの優しさについて伺いました。
国際交流とか国際貢献とか、今いろいろと取り沙汰されていますが、私たちのしていることは襟を正して構えるような特別なことじゃありません。  今回のバスツアーで、これから三原に必要な国際交流のありかたが見えた気がします。日本人と外国人が一緒になって行動し、三原を見つめ、互いを理解しようとすることの大切さ、用意されたものではなく、自分たちのまちに住むもの同士が手作りでする国際交流の姿を示してくれたと思います。
思いやりとか、肌の温もりが伝わるとか、ご近所付き合いの延長が、身近にできて、しかも長続きできる国際交流です。でも、私たちが普段している人付き合いと何ら変わらないはずです。  8年前に日本人と結婚された外国人女性から日本語を教えて欲しいという連絡を受けたのがボランティアの始まりです。会の名前もないままに始めた集まりだったのですが、口コミで広まり、教えるとか教わるといった関係じゃなく、何を必要としているのかみんなで考えながら、しかし、楽しくすることを忘れずにやっています。

 今回のバスツアーについて、日本人・外国人両方にとったアンケートを見ると、お互いに「もっと交流したい」と考えていらっしゃる方が多いようです。外国人の困っている人を助けたり、助けられたり、時にはいたわり、時には厳しく、これはいわゆる福祉ボランティアとは対象が違いますが、本質は同じだと思います。共に悩み、共に笑う、そういうふれあいを通して、人は本当の「優しさ」を学ぶのではないでしょうか。日本人・外国人ということにこだわらず、「ご近所付き合い」というつもりで、まずは心をひらいてみては?
互いの違いを知り、認め合い、ともに暮らしてゆく、それが私たちにできるひとに優しい国際交流ではないでしょうか。  駅前のペアシティに総合福祉健康センターができるそうですが、その中に国際交流のための常設の窓口も備えられたらとても素晴らしいことだと思うのです。  これからも色々な国から大勢の外国の人たちがやってきて一緒に生活をしてゆきます。日本人でもいろいろな悩みや問題が起きるように、外国から来た人たちはなおさらです。だから、そんな時に相談できる窓口が是非とも必要なのです。  民間でできること、公の機関で支援できること、それが上手にかみ合えばとても住みやすいまちになると思います。ボランティアと聞くと、何か自分には関係ない負担になることと思っている方もいるかもしれません。しかし、機会を活かして体験してみると分かってくるものだと思います。
人参の会代表
仁ノ内一義さん


みんなのものに!「総合福祉健康センター」

 駅前ニチイ三原店の閉鎖後、ペアシティ西館3・4階に開設が予定されている「三原市総合福祉健康センター」は、市社会福祉協議会、市保健センター、市障害者福祉センターの事業を中心にセンターの機能を整備する計画で進められています。

 超高齢化社会を迎え、いかなる状況のもとであっても、まちに住む一人ひとりがいきいきと輝き、希望に満ち溢れた「まち」を創るため、このセンターを市民みんなが利用できる開かれた施設にしてゆく必要があります。


〈これまでの経過〉
 三原市は、国の施策を受け、超高齢化社会の進展の中で、個々人が自立した生活を営むことができるよう、市民みんなが安心して暮らせる「高福祉社会」の構築を目的に平成5年3月、「三原保健福祉学園都市構想」を発表しました(本紙第191号掲載)。この構想は、平成5年4月に開学した県立保健福祉短期大学を中核に、総合福祉健康センター(=市民に対する保健福祉活動、サービスの拠点)と保健医療福祉研修センター(=保健・医療・福祉に関する情報の受発信と人材育成の拠点)を整備し、「保健・医療・福祉を基調とする新しいまちづくり」をめざすものです。

 現在、市議会議員と、各種28団体の代表30人で組織された「市総合福祉健康センター整備検討委員会」で施設の機能や管理・運営方法等について協議されています。


〈垣根を越えて〉
 国の施策のもとに三原市も着々とハード面の基盤整備を進めている中、それを利用する私たち市民は施設を自分自身のものとして受けとめているのでしょうか。総合福祉健康センターは、まちに住むあらゆる人が自立でき、人と人とが支え合う幸せな環境をつくるための先駆的な施設にしなければならないと思います。

 障害をもっている人や老いて体の自由が利かなくなった人だけではなく、市民みんなが利用できる施設にしなければなりません。この施設を利用することにより、市民の交流の輪が広がり、この交流の輪が危急時や自分が年老いた時に自分自身を手助けしてくれるものになるよう利用されればよいと思います。

 この記事についてご意見ご感想がありましたら、お聞かせ下さい!!



連絡先

 〒723 三原市皆実町1331-1
      三原商工会議所内
  (社)三原青年会議所
  ひとに優しいまちづくり委員会
       TEL 0848-63-3515
       FAX 0848-62-1141

1. 総合福祉健康センターの役割(計画案)

  1. 市民のライフステージに応じた保健・福祉のサービス拠点

  2. 広域圏内の保健・福祉の連携拠点

  3. 住民参加の拠点


2. 総合福祉健康センターの機能(計画案)

  1. サービス提供機能 一部の人のためではなく、広く健康増進や生涯学習の展開の場としてすべての人を対象とした機能

  2. 活動拠点機能 地域のボランティアやホームヘルパー等の保健・福祉にかかわる担い手や団体等の活動拠点の場、また各活動相互の連携や交流を促進する機能

  3. 学習・研修機能 すべての人を対象とした保健・福祉に関する学習や研修、技能取得の機会を提供する機能

  4. 相談機能 保健・福祉に関する各種相談に応じ、ニーズに適したサービスの提供や関係機関との調整機能

  5. 啓発・情報提供機能 保健・福祉などのサービスに関する情報や啓発のための情報のほか、多様な目的に応じた情報の提供・発信、収集を行う機能

  6. 交流機能 ふれあいを通じ各ライフステージにおける共存関係が醸成されるための施設機能、また利用する人々の様々な交流を促進し、広域圏内に設置されている各種関連施設との情報交換を中心とした交流機能


総合福祉健康センター(計画案)


「今、世界の子どもたちは! 」もっと地球市民意識の高揚を

2月例会
(社)三原青年会議所地球市民ジュニア育成委員会(三宅敏春委員長)は、2月例会において、(財)日本ユニセフ協会関西事務所代表の根津三郎氏をお招きして、世界の子どもたちのおかれている現状を理解するとともに地球市民として再認識を図りました。



●すべての子どもたちを守りたい。 多くの開発途上国では劣悪な生活環境により毎日約35,000人の子どもたち(5才未満)が死んでいます。仮に成長しても多くの子どもたちは貧困のために働きに出て、学校へも行けません。世界では、推定1億人の子どもたちが路上で働いたり、暮らしたりして、ストリートチルドレンになっています。


 地球上で12分間に命を落とす子どもたちの数は341人です。不十分な医療サービスのため下痢やはしかなど日本では深刻視されない病気で死亡しているのです。


 5才未満の子どもの死亡する比率は日本では1000人中6人です。かたや、世界中でも一番貧困にあえいでいるといわれるアフリカ大陸にあるニジェールでは3人に1人が死亡しています。



●地球が抱える悪循環  現在地球が直面している貧困の深刻化、人口の増加、環境の悪化はいずれもその問題単独では解決できない段階に入っています。これらは非常に複雑に絡みあっているからです。貧困は、人口増加に拍車をかけ、環境を悪化させています。保健、栄養、教育、家族計画を対抗策として打ち出すことで改善をもたらす循環となる総合対策をユニセフは考えています。


 私たちは将来に向け、地球上のすべてのものに対し思いやりの精神をもち、心の痛みがともにわかちあえるようなつながりを広げてゆくことが必要ではないでしょうか。



リサイクルで未来クル

クルクル資源をみんなで廻そう

リサイクル懇談会を開催!

 (社)三原青年会議所環境に優しいまちづくり委員会(田中誠志委員長)は、私たちの暮らすまちが「省資源、省エネルギー、リサイクル型社会」に向けて進んでゆくにはどうしたらよいか考えています。そのために先ず出来ることから始め、出来ることを増やし、出来る輪を広げてゆこうと思います。2月28日(水)に三原でリサイクル問題に取り組む団体の方々に呼びかけて懇談会を行いました。(参加団体 三原市女性会連合会、地球にやさしい三原推進協議会、国際ソロプチミスト三原、三原パイロットクラブ、三原ベンチャークラブ、ブレニューネット21 順不同、敬称略)


 懇談会には古紙のリサイクルシステム形成で成果をあげている東京の市民団体「オフィス町内会」の広報を担当している古田ゆかりさんをお招きして、オフィス町内会が進めている事例を聞きながらリサイクルについて懇談いたしました。


 オフィス町内会は、オフィス古紙分別回収の拡大・定着、再生紙の使用拡大活動、紙ゴミの減量化・再資源化など、リサイクル社会の実現を目的として活動している団体です。講師の古田ゆかりさんは、「リサイクルの鍵を握る市民一人ひとりの意識改革、相手にも自分にも分かりやすい意見が言えるくらいのネットワークづくり。そのつながりがリサイクル市場を変えてゆく。」ことを示唆されます。参加いただいた諸団体の方々よりリサイクルに対する熱い思いをフリーディスカッションで語っていただきました。リサイクルは集めただけでは何にもなりません。集めた物を再生し使用していく事が本当の意味の「輪」ではないでしょうか。

 リサイクルは特別なこと、特殊なことではありません。もっとリサイクルに対する市民一人一人の意識改革が必要です。
▲古田ゆかりさん




出来ることから始めよう

―懇談会に参加された各団体からのコメント―

〈女性会連合会〉
 消費者の立場から環境保全の活動を呼びかけています。具体的には牛乳パックの回収、再利用しての有効活用や年2回の市内清掃活動など。しかし、回収業者、製紙会社に牛乳パック再利用の理解を求めていますが、なかなか現実のものには出来ていません。


〈三原パイロットクラブ〉
 どうもリサイクル商品というと二級品、粗悪品といったイメージがあるようですが、品質の点では今では遜色ないことを消費者は理解しないといけないと思います。

 廃油を利用して石けんを作り、バザーで販売し好評を得ています。また、リサイクル商品の作り方・売り方について、もっと興味を引くようアイデアを出すべきです。


〈国際ソロプチミスト三原〉
 無公害・低農薬の米・野菜の勉強会、身の回りの生活の中で資源エネルギーの節約に心がけています。環境奉仕委員会を設け“環境一口メモ”を配付したり、自分たちで出来ることから取り組んでいます。


〈地球にやさしい三原推進協議会〉
 環境問題に取り組む中で重要だと感じることは、地域の人々の環境保護への理解と参加です。三原市内にある大型店舗や地域店舗など16店と商品製造元の13社とともに環境保全に取り組んでいます。


〈三原ベンチャークラブ〉
 40歳までの職業を持つ女性の奉仕団体です。昨年の可燃ゴミ一部有料化を契機にゴミ問題について勉強会を開いています。この度の懇談会に参加してネットワークづくりの大切さを感じています。


〈ブレニューネット21〉
 昨年の11月に発足したばかりで、まだ間がないのですが、奇数月に駅舎東のうきしろロビーで例会を公開しています。環境保全、リサイクルの問題も市民の皆さん一人ひとりと考えてゆけたらと思っています。



 今回この懇談会を開催したことにより、また一つ小さなネットワークが出来、リサイクルの輪が少し広がったのではないかと考えます。


 “リサイクルで未来クル(クルクル資源をみんなで廻そう)”皆さんが日頃考えていらっしゃるリサイクルについてご意見ご感想がありましたら、ぜひお聞かせ下さい!!



連絡先
 〒723 三原市皆実町1331-1
      三原商工会議所内
 (社)三原青年会議所
  環境に優しいまちづくり委員会
       TEL 0848-63-3515
       FAX 0848-62-1141

●オフィス町内会の事例

―70%の白色度再生コピー用紙をみんなで使おう―

 再生コピー用紙を使おう。白色度70%が製紙メーカーの無理のないコストダウンにつながる。オフィスからでるゴミを気軽に分別すれば回収作業がよりスムーズになる。ユーザーのオフィスと回収業者とメーカーと販売店が一緒になって協力すればゴミで廃棄される量が減り、リサイクルの輪がもっと広がる。
 それを実践している市民団体が「オフィス町内会」です。東京の千代田区、中央区で始まった活動が現在都内の随所に広まっています。しかも、行政に頼らずに自分たちで協力できる輪を広げてゆけば、リサイクルの市場ができて採算がとれる輪になるのです。この動きに通産省も注目しており、リサイクル推進功労者表彰で内閣総理大臣賞に推薦されました。



JCINFORMATION

第12回

5月26日(日)宮浦公園にてさつき祭りと同時開催


 毎年、三原をはじめ、本郷町、久井町、御調町、瀬戸田町、世羅西町など各地から約200名のちびっこ力士が参加して開催される「わんぱく相撲三原場所」も今年で12回を迎えることになります。


 参加する子どもたちの中には、毎年この大会を楽しみに両国国技館を目指して練習を重ねてくる子がたくさんいます。すべてのわんぱく力士が勝つ喜びを知ることは難しいと思いますが、子どもたちは自分自身の力を振りしぼり本当に良く頑張っています。わんぱく相撲三原場所を通し、礼を重んじることの大切さ、勝つことの喜び、負けることの悔しさをともに味わえることは、子どもたちの大きな心の糧となり、どんな困難の中でもその体験を通してきっと成長していくだろうと思います。


わんぱく相撲って何?

 わんぱく相撲は次代を担う子どもたちの心豊かな成長を願い、心身の鍛練と健康の増進をはかることを主たる目的として開催するものです。相撲は勝敗がはっきりしており、競技性の強いスポーツですが、ふるさとである日本の国技「相撲」をとおし、仲間とのつながりを持つことで人を大切にする心、21世紀の地球市民としての心が培われると思います。


 (社)三原青年会議所は、明るい豊かなまちづくり運動の一環として、わんぱく相撲三原場所を通し、心豊かな子どもに育つよう取り組んでまいります。


*申し込みについての詳細は「やっさもっさ4月号」に掲載します。


*参加無料です。奮ってご参加ください。



注)わんぱく相撲 は(社)東京青年会議所の登録商標です。



「'96ミスやっさ」大募集!!

〜みはらを愛するあなたが素敵〜

 広島県を代表する祭りとして定着してきた「三原やっさ祭り」は、今年第21回を迎え、たくさんの行事が予定されています。


 この機会に私たちのまち「みはら」を全国にアピールしてみませんか!


 美しく輝く海・緑あふれる街並み・大きく広がる青い空、そんなイキイキとした「みはら」を全国に向けてPRしていただける素敵な方を募集しています。


応募資格


申込手続き 所定の申込用紙に必要事項を記入し、お申し込み下さい。


 (書類はお返しいたしません)


申込先 三原市皆実町1331-1
     三原商工会議所内
    三原やっさ祭り実行委員会
     TEL 62-6155
     FAX 62-5900
受付期間 平成8年3月1日(金)〜平成8年4月8日(月)
審査日時及び場所
 @第1次審査(書類選考)
 A第2次審査(公開審査)
 平成8年4月21日(日)13:00〜三原国際ホテル6F「桜華の間」
※1次審査合格の方には合格証並びに2次審査のご案内をいたします。
賞品 アメリカ西海岸6日間の旅。その他表彰品、夏・冬制服を支給します。
 (推薦者賞)ミスやっさに当選された3名の推薦者に豪華賞品。
主催 三原やっさ祭り振興協議会
   中国新聞社
後援 中国放送・三原テレビ放送
協賛 三原国際ホテル


献血にご協力お願いします

 (社)三原青年会議所は定期的に行われる献血活動を支援しています。献血は誰にでも出来るボランティアです。みなさんのご協力をお待ちしています。血液の検査はあなたの健康管理にも役立ちます。是非ご参加下さい。


●日時 4月15日(月)10:00〜12:00
●会場 三原商工会議所


うきしろ未来サロン3月例会のご案内

We Loveやっさ

「'96やっさ祭り実行委員長と語る夕べ」

日 時 3月21日(木)18:30〜20:30
場 所 三原駅東うきしろロビー
ゲスト 後藤和之'96やっさ祭り実行委員長
参加費 500円(コーヒー、資料代)
 やっさ祭りが大好きなあなた。自分の思いを実行委員長とともに語りませんか。どなたでも気軽に参加できます。みなさんのご来場をお待ちしています。

お問い合わせ先
 ブレニューネット21事務局まで
  三原駅東うきしろロビー内 TEL 0848-67-5877 FAX 0848-67-5877

ちょっと一言

●三原市の財政は大丈夫?

 新聞が各地の新年度予算を盛んに報じています。三原市の新年度予算は、県内でもトップクラスの積極型だそうです。公共下水道の整備・新清掃工場の建設などの大型事業が目白押しなのは分かりますが、気になるのが、公債費率と食糧費です。17.6%の公債費率は一般に赤信号といわれる20%に近くなっていますし、新聞からは食糧費の状況がわかりません。


 目を引いたのが尾道市です。財政再建を最優先した超緊縮型予算がいろいろと物議をかもし出していますが、ちゃんと市長・議長交際費と食糧費も削減されました。市民にたたかれた東広島市に至っては、前年度比3割減と書いてあります。


 高齢化社会を迎えた今、福祉関連予算が増えることはあっても減ることはないでしょう。行財政改革に取り組む自治体も多いと聞きます。


 まちづくりの原資は不況にあえぐ私たち市民の納めた税金です。談合疑惑などで騒がれることのないように大切に使って欲しいと切にお願いしたいと思います。目前に迫る老後に不安を感じています。若い力でしっかりと見守ってください。(城町・男性)