社団法人 三原青年会議所新聞(対外広報誌)

No.228(発行回数)ハ1996.8.20



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第21回三原やっさ祭りを終えて



皆さん本当に有難うございました。

後藤和之実行委員長にインタビュー

 第21回三原やっさ祭りが三原駅前を中心に8月9日から11日にかけて催されました。祭りの運営の現場をまとめ、祭りを終えられたばかりの後藤実行委員長に今年の三原やっさ祭りについてインタビューいたしました。


○三原やっさ祭りが盛大な花火の祭典でフィナーレを飾りましたが、祭りを終えられたご感想をお願いいたします。
 皆さんどうも有難うございました。今年は花火と踊りの日程変更や、踊りコースの拡張など例年と趣向を変えてみましたが、大きな混乱もなく盛況の内に終えることができました。
 これもひとえにやっさを愛し、可愛いがってくださる市民の皆様と関係各位の絶大なるご支援とご協力の賜物と感謝しております。三原やっさ祭り実行委員会のスタッフを代表しまして心より厚くお礼申し上げます。

○さて、今年の三原やっさ祭りは新たなるスタートとして取り組まれたそうですが、その中で特に表現されたかったことは何だったのでしょう。
 年当初から申し上げていたのですが、三原市は現在、保健福祉学園都市構想の実現に向けて動いています。これは、三原が健康と福祉のまちを目指している現れですが同時に、日本社会がこれから歩んでゆく姿を示唆しているといえます。高齢化社会しかり、ゆとりある生活しかりです。そういった社会の動きの中でまちの絆を強めるのが三原ではやっさ祭りだと信じています。そこで、今年は保健福祉短大の皆さんにご協力いただいて「人にやさしい祭り委員会」を組織いたしました。短大の皆さんの提案で誰でも参加できるやっさの取り組みを考えようと寿波苑の運動会にやっさ踊りを取り入れてもらいました。
 また、やっさ祭り当日は、車椅子チームで参加いただき、「踊って本当に楽しかった。」という喜びの声を聞くことができました。この輪が来年にも拡がってゆくことを期待しています。

 また、伝統芸能の技能育成のために、市の企画で地方教室の開設、姉妹都市の湯河原町とやっさ踊りで子どもたちの交流を行いました。
 そして、今年は少しでも多くの踊りチームの参加が実現できればと、アンケートや参加された方々のご意見を参考にして金曜・土曜を踊りで盛り上げ、日曜を花火にして祭りのフィナーレを家族で楽しんでいただこうと企画しました。
 時の流れに合った祭りの演出をしてゆくために、常にその時の参加する人たちが求めている祭りを検討し、実行してゆくことが大切だと思っています。とは言っても、踊られる方、見に来られる方、祭りに参加される方々のご意見は色々あり、全てに満足をいただけることは難しい限りですが、運営がマンネリ化しないよう努力しています。

○やはり、祭りの運営がマンネリ化しないために祭りの将来へのビジョンをふまえて考えてゆく必要があるわけですね。
実は、三原やっさ祭り振興協議会ではビジョン策定委員会を設けて、やっさ祭りの将来的なビジョンはどうあるべきか各方面の見識者に意見を聞いて検討しています。時代の流れ、人々の意識の変化の中で、祭り自体の形態も変わってゆくものと思います。近年職場チームに比べ町内会・子供会からの参加が減っているのもその表れです。その変化をどう受けとめ、祭りをどう演出してゆくのか、また、祭りを盛り上げてゆく経済的裏付けはどうか? など答申作成のために調査検討中です。
 やっさ祭りは地域振興とコミュニティを形成してゆくかけがえのない行事です。だからこそ、市民の皆さんに益々愛されるものにしてゆかなければならないと思います。

○まだまだお聞きしたいことも沢山ありますが最後に、来年の三原やっさ祭りへのメッセージをお願いいたします。
 やっさ祭りは夏真盛りの3日間が本番ですが、7月のやっさゴルフをかわきりに、やっさ祭り協賛行事で祭り本番に向けてまち全体が盛り上がりをみせました。三原のまちが祭りをとおして、人と人との触れ合いができ、やっさ祭りの伝統が若い人たちに引き継がれてゆくことを願います。
 これからも、市民総参加の祭りとして行政・企業・市民が一体となって三原やっさ祭りがより大きく育ちますよう皆さんのご支援のほど宜しくお願いいたします。


197のすべての加盟国・地域から約1万5千人が参加した史上最大規模の祭典「アトランタオリンピック」が閉幕した。選手団の輸送ミスや記録集配の混乱、スポンサーの宣伝過多など、その運営については賛否両論あるが、有森選手の活躍や、陸上男子200mの驚異的な世界新記録などオリンピックならではのドラマが次々と生まれ、毎日が寝不足という人もたくさんいた事と思う。◆華やかな競技に目を奪われがちになってしまうが、このオリンピックが実は多くのボランティアによって支えられていた事を知る人は少ない。ボーイスカウトやガールスカウトはもとよりアメリカ全土から老若男女を問わず、さまざまな職業の人々が自らの意志でボランティアを申し出、酷暑の下で、黙々とオリンピックの裏方を務めていたのである。◆今年はひろしま国体が開催されるが、その運営も実は県民のボランティアに頼る部分がほとんどであり、その人数は当初の見込みにまだまだ達していないという事である。◆人々を感動させる事のできるイベントかどうかは私たちひとりひとりの「忙しいけれども、少しだけ無理をしてボランティアスタッフとして参加してみる」という小さな勇気にかかっていると言っても過言ではないだろう。



リサイクルで未来クル5

11月がワクワクドキドキの月になーれ!

楽しみながら
リサイクルを考えるイベントに
参加してみませんか?

 「リサイクル懇談会」では、限りある地球の環境保全のために、リサイクルを推進するにはどう取り組んでゆけばよいか懇談を重ねています。リサイクル推進の意識付けになるイベントを三原の皆さんと一緒に展開してみようと、現在話し合いをしています。(参加団体:三原市女性会連合会、地球にやさしい三原推進協議会、国際ソロプチミスト三原、三原パイロットクラブ、三原ベンチャークラブ、ブレニューネット21、(社)三原青年会議所 順不同敬称略)
“ごみの行き場がない”   そうなる前にみんなで考えましょうこのイベントを通して今からでも!!
 前回の懇談会では、イベントをすることによって、リサイクルが本当に私たちの生活に必要なことなんだということを、実体験して楽しみながらできる意識付けになればと検討しました。そこで、途中経過ですがリサイクルイベントの概要を提案いたします。

●懇談会からのリサイクルメッセージ



牛乳パック


意外と簡単、小物づくり。


PETボトル


ロケットにして空高く飛ばしてみよう。


フリーマーケット


リサイクルの原点で生活品を蘇らせよう。


 他にも、廃油を利用した石けん、リサイクルアンケート、クイズスタンプラリーなど11月のイベント実施に向けて懇談を重ねてまいります。このリサイクルイベントは取り立てて目新しいものではありません。しかし、限りある資源をどう有効に使い、どうリサイクルに役立ててゆけるのかを、身近にできるイベントをとおして、皆さんと考えてゆきたいと思います。そして、私たちの住む三原でできるリサイクルの姿を考える機会になればと思っています。
 どうぞご期待下さい。



「ひとに優しいまち―みはら」への
ステップ

 三原市は、昨年待望の広島県立保健福祉短期大学が開学し、来春には駅前に三原総合福祉健康センターを開設します。こうして着々と、市民みんなの「健康」と「福祉」に対する市行政の総合的な施策が展開され、「ひとに優しいまち―みはら」に向けて基盤整備がなされつつあります。
 真の「ひとに優しいまち―みはら」となるためには、すべての人が自己実現をしながらいきいきと輝き、人と人とが支え合える「まち」でなければならないと思います。どんなに立派な施設ができ、整備がなされたとしても、だれもがそれを有効利用できなければ、「ひとに優しいまち―みはら」に向けての基盤整備とはいえません。だれもが有効利用できる施設とシステムが確立されれば、たとえお年寄りでも、障害をもった人でも、自立できる場と機会が生まれ、みんながいきいきと輝き、未来への希望に満ち溢れた「ひとに優しいまちーみはら」となるに違いありません。
 このような趣旨のもとで、(社)三原青年会議所ひとに優しいまちづくり委員会は、去る8月1日(木)福祉会館において、竹内郁夫さん(三原市身体障害者福祉協会連合会会長)、宮地昭宏さん(三原市肢体障害者福祉協会会長)、佐藤孝雄さん(三原ボランティアグループ連絡協議会会長)、尾野博子さん(三原みのり作業所所長)と、「ひとに優しいまち―みはら」の創造に向けて意見交換会を行い、その実践として「芸術(絵画)」をテーマにしたイベントを今秋に開催することとしました。
 「絵」という題材のもとで、子供からお年寄りまで、たとえ障害をもつ人でも、絵に興味がある人ならだれもが参加でき、その描いた絵をまちじゅうに飾ることによって、絵を手段に自己表現してみようではないかと思います。今秋には皆さんの絵で三原じゅうを埋めつくしてみませんか。
 私達は今後、このイベントをひとりでも多くの人と多くの団体で協力・企画し合いながらネットワークを確立することによって、少しでも「ひとに優しいまち―みはら」に近づけるよう、まずは私達が「優しさ発見隊」となって実践してゆきます。行政はもちろんのこと、ひとりでも多くの方のご理解とご協力をお願いいたしたいと思います。



第12回わんぱく相撲全国大会出場

※わんぱく相撲は(社)東京青年会議所の登録商標です

やった
国技館で土俵入りだ!!

 今年も、わんぱく相撲三原場所の4・5・6年生の優勝者3力士は、7月28日に東京・両国国技館で開催された「わんぱく相撲全国大会」に出場してまいりました。







 7月27日(土)に広島空港から飛行機で東京入りした三人は、国技館でのリハーサルの後、(社)三原青年会議所地球市民ジュニア育成委員会の三宅敏春委員長をチームリーダーとして他のチームの力士たちと一緒に九重部屋(九重親方、元横綱千代の富士)に宿泊させて頂きました。28日(日)の大会には全国から集まった各学年158名、合計で474名のわんぱく力士が出場し、熱戦が繰り広げられました。4年生の上松正昇君(呉・仁方小)は、自分の体重の2倍はあろうかという大きな子と対戦し、よく粘りましたが、惜しくも一回戦で敗退、5年生の東田龍太郎君(西小)は2回戦で、6年生の原田綱太君(世羅・太田小)は惜しくも3回戦で敗退してしまいました。しかし、全国から集まったわんぱく力士たちと一緒に相撲をとれたこと、相撲部屋に泊まって、ちゃんこ鍋を食べさせてもらったことは、3人にとって貴重な体験になったことと思います。
 わんぱく相撲は次世代を担う子どもたちの心豊かな成長を願い、心身の鍛練と健康の増進をはかることを主たる目的として開催しています。国技の「相撲」をとおして、仲間とのつながりを持ち、人を大切にする心、21世紀に生きる地球市民としての心が培われてゆくことを願っております。

わんぱく力士の感想文

-わんぱく相撲全国大会に出場して-

4年生 上松 正昇君

 ぼくは、一年生の時から相撲が大好きで東京の全国大会に出るのがゆめでした。
 大会では、ぼくなんか身長百三十五センチ体重四十三キロで四年の代表では小さい方だ。一回戦で九十キロくらいの人に当たってしまった。二回くらい投げられてもふんばって、反げきしたろうかという時、つきおとしで負けてしまった。どうやったらあんなにでかくなれるのだろうと、くやしかったが、みんなのとり組みを見ていて、小さくてもきたえられた足の強さとわざで、相手をたおせる人だと思った。
 「強くなりたい。」これからは、安芸津の相撲場へ練習に行ってみよう。
 相撲ってすばらしい。

5年生 東田 龍太郎君

 ぼくは、二年前から、参加していましたが二回とも大関でした。今年は、念願の横綱になりました。とてもうれしかったです。三原テレビが来ていてインタビューされました。今の気持をだれに伝えたいですかと言われ、少しはずかしかったのですが、お母さんといいました。
 次は、全国大会へむかってマラソンをしたり、お姉ちゃんと相撲のけいこをしたりしました。
 そして前日、飛行機にのって、国技館へむかいました。ぼくは、飛行機は2回目ですが少しこわかったです。ついてみるとぼくはびっくりしました。なぜなら、ぼくより身長も体もすごく大きな人ばかりでした。ぼくは、負けるかなと思いましたが、勝つぞと、自分にいいきかせました。部屋は、九重部屋でした。おやかたがいないので、残念でしたが、いろんな友達ができ、ちゃんこなべもとてもおいしかったです。そして当日の日がやってきました。ぼくは、朝から胸がドキドキしながら国技館へ向かいました。応援にはお父さんとおじいちゃんが来てくれていました。いよいよ、一回戦がやって来ました。ぼくは、がんばって勝ちました。そして、二回戦へ進みましたが、残念ながら負けました。でも、ぼくにとっては、すばらしい経験と、出合いと、思い出になりました。

6年生 原田 綱太君

 わんぱく相撲全国大会に出場して一番心に残っていることは、大会前夜泊めてもらった九重部屋で食べたちゃんこなべです。具は肉と野菜がたっぷりでなんとも言えないおいしさでした。ぼくは六杯もおかわりをしました。次に心に残っていることは試合の前のきん張感です。ぼくは学校では一番大きいんだけどぼくより大きい人がたくさんいたし、とてもたくさんの人が注目するなかで試合を待つのはドキドキしました。でもよかったこともあります。それは、となりどうしになった人と気軽に話しができて友達になれたことです。なんとなくホッとして安心しました。
 三原チームの人とは兄弟みたいに仲よくなれたし、安芸津中学校で本かく的な練習もできたし、両国国技館で相撲もとれたし、ぼくの一生の思い出に残るいい経験ができました。ありがとうございました。







やっさ祭りフォーカスアイ

 今年で21回を数える三原やっさ祭りも熱気の渦の中で終わりましたが、皆さんにとっていかがでしたか? 写真をとおして、やっさ祭りに参加された皆さんの顔を追ってみました。

8日(木)





▲やっさゴルフ表彰式
「やりました。有難うございました」















9日(金)



▲イベント直前、協賛行事ミーティング


▲やっさを告げる風物詩 連弾き














▲初出場の寿波苑チーム
「出場して本当に良かった。また来年も出たいです。」


▲メインステージ
 ミスやっさ交替式














▲メインステージ
 川野太郎さんトークショー


▲福祉会館前休憩所
「の〜、ウチのチームはちゃんとゴミを持って帰るけんの。」












10日(土)



▲メインステージ
 野々村真トークショー


▲メインステージ 審査員席




















▲'95ミスやっさ
「みなさん一年間有難うございました。」


▲本町通り
「ほんまに久しぶりじゃの。やっぱり踊りは、ええのー。」














▲踊り本部
「A地点出た? 分かった。」













11日(日)



▲メインステージ
 やっさバトル特別ゲスト日浦孝則さん




















▲沼田川 花火ステージ
















12日(月)



▲花火ステージ付近 朝焼けの下でゴミ収集をするボランティアの皆さん













ちょっと一言

●やっさ祭りに思う

 今年もやっさ祭りがやって来ました。この祭りの期間中、いろいろなイベントがありますが、その主役は、踊りと花火です。今年の花火大会は、例年の土曜日に代わって最終日の日曜日になり、祭りのフィナーレを飾る感動的なものでした。花火を見ていると日ごろの暑さとか仕事のことを忘れさせてくれます。私は、花火が大好きなのですが、今年も大いに堪能させてもらいました。
 そして祭りのメインのやっさ踊りですが、今年も大勢の人が踊りに参加してました。しかし、私の小さかったころと違い、踊り自体は、大きくハデになりましたが、子供達の踊る数が少なくなったような気がします。昔は町内会の参加が多く、私も大人に交じって踊ったものですが、今は企業の参加が増えて大人たちはそちらにいってしまい、昔ながらの家族総出で踊るといったことが少なくなった気がします。
 そのことがやっさ祭りの気がかりなところです。祭りは見るより参加した方が楽しいに決まってます。当分の間踊ってませんが、来年は仲間を集めて踊りに参加したいと思います。
(西町、男性)

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