2002年度新春対談

合併問題、教育問題、財政問題等さまざまな問題を抱え、三原市は今、大きな時代の転換期を迎えています。
(社)三原青年会議所伊達護理事長は、「閉そく感が漂う三原に活力を取り戻したい」と訴え、昨年11月25日の選挙で当選された三原市新市長五藤康之氏をお招きし、三原市の今後のビジョン、新たな体制で臨む意気込みをお聞きしました。

経営感覚経営感覚を取り入れた市政を

理事長

五藤市長、新年明けましておめでとうございます。

市 長

おめでとうございます。

理事長

いよいよ三原市は五藤新体制になり、新たな第一歩を踏み出します。選挙期間中に「会社時代に培った経営感覚を市政に取り入れ、運営を図りたい」と訴えておられましたが、まず行政側にどの様に取り入れてゆこうとお考えですか。

市 長

まず、会社経営で一番必要である、先の状況を見据えた先見性(ビジョン)を持つことです。次に、財政を適材適所に使い、無駄はないか、市民皆さんの幸せのために有効に使われているかを検証し、見直してゆきます。最後に、市政内部の効率化を図ることだと考えております。効率化=リストラではなく、無駄な仕事を省き、課と課の連携、いわゆる横の繋がりを密にし、情報を共有化して、市の職員がアイデアを積極的に出し合える関係を築いてゆこうと考えています。以上を加味し、職員と共に市民のニーズに合った市政を目指し、活力ある三原を取り戻せればと思います。

理事長

呉市の事業例ですが、公園の改修事業をするときに、住民、行政、企業でワークショップを開催して地域の住民が求める公園づくりをし、協働で新しい公園が今までに4ヶ所完成したと聞いています。住民が参画し、つくりあげた公園ですから、掃除など今まで行政側にまかせていたことを自分達で行う意識が芽生え、市が管理する予算軽減にもなっているそうです。
 市長の言われる横の連携を密にし、市の職員がアイデアを出し合い、まちづくりを推進する体制を整えてゆけば、協働のまち「みはら」実現へ向けて近づいてゆきますね。

市 長

そうですね。公園は地域住民がかかわりやすい事業ですし、そこで住民の意見を取り入れて満足できる物をつくれば、地域の人たちにも責任感は生まれてきますよね。その事をきっかけに、例えば道路工事では緑地帯にどの様な木を植えたら良いのか等、いろいろ住民がかかわれる事業がありますね。三原市でも良いことは積極的に取り入れてゆきたいですね。

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